けん制されて7番手で動けなかった根田空史だが、ホームガマシで反撃開始。最終2コーナー手前で藤田竜矢をとらえて先頭に立つ。根田の番手で競っていた守澤太志(写真)と諸橋愛は両者とも離れてしまい、単騎の坂口晃輔が内をすくって根田を懸命に追いかける。徐々に車間を詰めて4コーナーを回ると、最終1センター過ぎで坂口の後ろに切り替えていた守澤が、直線で鋭く伸びて1着で優出を果たした。
「(諸橋に)完敗ですね。もうあれ以上は上がれないし、ああいう展開になると自分は離れちゃうので。坂口が内に行ったので、そこは上手く追走できた。根田まで遠かったので、坂口まで交わせればと思ったんですけど。余裕はあったし脚は悪くないですね」
豪快なまくりを決めた根田空史は、守澤に差されるも2着でゴールした。
「末が甘かったですね。出るのに脚を使って、それも最後に脚に来てしまった。フレームを戻して踏み出しは良かったんですけど、最後の伸びが足りない。まあ決勝もこのフレームで戦います」
坂口晃輔(写真)は、俊敏な立ち回りで3着に入り激戦を突破した。
「今日(準決勝)は単騎だったので、道中は中団辺りにいて流れに乗って行こうと。みんな根田待ちのところがあったし、(根田を)後方に置いて組み立てられました。外を行くのは厳しかったし、最短距離で内に行きました。自分で活路を見いだせたし、自分らしい忍者走りができた」
『広島競輪開設67周年記念(GIII)レポート』 3日目編
広島競輪開設67周年記念「ひろしまピースカップ」は、後半戦となる3日目に突入。12月14日に争われた準決勝は、守澤太志、原田研太朗、橋本強の3人が1着。地元の池田良も、原田に続いて決勝への切符をつかみとった。いよいよシリーズも大詰め。15日の最終日には、熾烈なバトルを勝ち抜いた9選手よる決勝の号砲が鳴らされる。また、9レースではS級への特進をかけて「レインボーカップA級ファイナル」が一発勝負で行われる。
本場では、様々なイベントやファンサービスでお客様をお待ちしています。15日の最終日は、清水航平選手らが登場する「サンフレッチェ広島トークショー」や、今シリーズ出場選手のサイン入りタオルなどが出品される「チャリティーオークション」を実施。パンプトラックやフットサルなどを体験できる「アクティビティーコーナー」や、自転車整備士のお仕事を体験できる「キッズメカニック」など、お子様が楽しめるイベントも盛りだくさんです。宮島水族館からは、かわいいペンギンもやってきます。ぜひ、本場でお楽しみください。
<10R>
守澤太志選手
坂口晃輔選手
<11R>
<12R>
橋本強選手
菅田壱道選手
<最終日・9R レインボーカップ>
今岡徹二選手