2020UCIトラック世界選手権レポート(3日目編)

トラック種目の世界選手権第3日は28日、ベルリンで行われ、女子オムニアムで梶原悠未(かじはらゆうみ筑波大学)選手が金メダルに輝いた。日本は東京五輪の出場枠を1つ獲得した。日本人が世界選手権のオムニアムでメダルを獲得するのは史上初。

【女子オムニアム】
クラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの4種目を1日で走り、合計点を競うオムニアム。持久力や、得点を奪いに行く際のスプリント力、レース展開を俯瞰し位置取りや体力配分を考える戦略性など、総合力が求められる過酷な競技。

梶原選手は、7.5キロを走り着順を競う1種目目のスクラッチをトップでゴールし、好スタートを切る。周回ごとに1位にポイントが付き、その得点で順位を決める2種目目のテンポレースでは、先頭を積極的に引っ張り2着に滑り込んだ。
最下位の選手が脱落するエリミネーションでは、残り6人となった終盤に落車。レースは中断された。左脚や左腕を強打したものの、すぐに復帰し、3着に食い込んだ。その敢闘ぶりに場内からは拍手が湧き起こった。最後は、特定の周回の着順で上位4人に得点が入るポイントレース。総合1位でこの種目を迎えた梶原選手は冷静に走り抜き、トップを守った。

梶原悠未選手のコメント
昨年世界選手権で4位になった悔しさから、スピード、パワー、戦術を徹底的に強化するプログラムを組んできました。自信を持って残りの期間トレーニングし、必ず東京五輪で金メダルを取りたいです。



1位 梶原悠未
2位 パテルノステル(イタリア)
3位 ピクリク(ポーランド