日本競輪選手養成所 117回生 118回生 卒業記念レースレポート

今回は、新型コロナウイルス感染防止のため、通常2日間で行われる卒業記念レースが、1日で行われるという事態になってしまいました。
また、伊東温泉競輪場で行われる予定でしたが、急遽、100期生以来の日本競輪選手養成所で行われることになりました。
その他、色々な制約もあって、候補生の皆さん、養成所関係者の方々の苦労が、本当にわかる卒業記念レースでした。
その卒業記念レースですが、ご時世柄、無観客(報道陣はいました)で行われ、更に117回生、118回生ともに予選1、2となり、負け戦は無しで各回生の決勝戦が行われました。
勝戦後も、通常行われていた優勝候補生の胴上げや、記念写真などもすべてなくなり、ちょっと寂しい卒業記念レースとなってしまいました。
ちょっと寂しい船出となってしまいましたが、卒業後はこれも良い思い出として、頑張って欲しいですね。

開会式

 
 
 

 


候補生代表117回生 中村翔平
118回生 保立沙織



予選1
118回生

 

 

 

 

 



117回生

 

 

 

 

 



予選2
118回生

 

 

 

 

 

 

 



117回生

 

 

 

 

 



候補生紹介が行われました

 



決勝
118回生


決勝候補生

 


 

 


スタート

 


周回

 


残り1周

 


ゴール

優勝した尾方真生



117回生


決勝進出候補生

 


 

 


スタート

 

 


残り1周

 


ゴール

優勝した青柳靖起



表彰
118回生


1位尾方真生 2位西島叶子 3位 永禮美瑠




 

 


滝澤正光所長と



117回生


1位青柳靖起 2位松本秀之介 3位長田龍拳




 

 


滝澤正光所長と



 

 

 



●118 回生

優勝の緒方真生(福岡)


「捲りが得意なので、決勝戦も捲りを出せたらいいなと思いました。いつもは焦ってしまうことが多いんですけど、決勝は冷静に動くことができたと思います。自分は陸上をやっていたんですけど、下宿していた先で勧められ、ガールズケイリンをやってみようと思いました。両親も応援してくれています。久留米所属になったのは、久留米のガールズの先輩たちは強いので、自分も藤田剣次さんの元で頑張りたいなと思い、久留米にしました。児玉(碧衣)さんのように先行で逃げ切れるような選手になりたいです!今走っている選手たちに比べて、まだまだ脚力は劣っていると思うので、卒業したら、久留米のガールズの方々と一緒にもがいてもっと強くなっていきたいと思います。まずはルーキーシリーズでお客様に迫力あるレースを見せていきたいと思うので、頑張ります」

 

2位の西島叶子(熊本)


「スタートの位置取りで、少し後ろすぎかなと思ったんですけど、前が尾方さんだったので、その並びをムダにしないようにと思いました。本当は自力で戦いたかったので、決勝は追い込みマークになってしまったのは悔しいし、今後はしっかり練習していって、先行や自力でガールズグランプリを優勝できるような選手になっていきたいと思います!」

 

3位の永禮美瑠(愛知)


「もう少し仕掛けは待ちたかったんですけど、ここで待ったら、包まれて終わっちゃうなと思ったので、何もせずに終わるよりは何か1つでも爪痕を残そうと思っていました。それでダメだった時は次につなげればいいやと思いましたが、何とか3位に残れてよかったです。師匠の吉田敏洋さんがすごく練習する方なので、地元に帰ってもっともっと練習して、上を目指して頑張ろうと思います!」

 

●117回生

優勝の青柳靖起(佐賀)


「決勝は自分よりも強い選手ばかりだったので、できるだけ前の方で、動いて、動いて、レースを動かしていこうと思っていました。捲りは自信もあったし、自信をもって仕掛けることができました。高校まで野球をやっていたんですけど、プロにはいくことができない技術だったし、高校の監督から競輪選手を勧められました。自分の身体能力を評価してもらった上で勧めてくれたと思うし、11月の競輪祭を一緒に見に行ってくれて、それで競輪選手を目指そうと思いました。山崎岳志さんは愛好会の指導員をされていて、それで養成所に受かったので、そのまま師匠になってもらいました。養成所は厳しかったですね。自転車経験もなかったし、最初の頃は乗り込みをして、最後の方は滝澤所長のT教場で教えていただいて、競輪の一から教えてもらいました。九州を代表する先行選手になることが目標で、先行でグランプリを優勝し、滝澤所長を越えることが最終的な目標です」

 


2位の松本秀之介(熊本)


「スピードのある選手ばかりだったし、2コーナーで接触もあって焦りもあったんですけど、ゴール前追い込めてよかったと思います。この悔しさは、ルーキーシリーズがすぐに控えているので、このメンバーと戦うし、もっと練習して、スピードをつけて、ルーキーシリーズでは優勝できるように頑張りたいです!」

 

3位の長田龍拳(静岡)


「3位は悔しいですね。間違ったところで仕掛けたとは思わなかったので、脚が足りませんでした。次は皆とルーキーシリーズで戦うので、そこでは優勝できるように頑張りたいと思います」

 

●117回生在所1位

長田龍拳(静岡)


「養成所の1年間は、長いようで短くて、練習も生活も充実して過ごすことができました。同級生の渡邉雅也君がいたし、静岡で有名な選手なので渡邉晴智さんのことは知っていて、師匠になってもらいました。師匠からは「これ」といっては言われてないですが、『とにかく力をつけて、出てから頑張ってくれ』と言われています。自転車を始めた時から競輪選手を目指していたので、両親も応援してくれています。自分はトップスピードはある方だと思いますが、渡邉雄太さんは地脚もあるし、そこを見習って、練習させてもらおうと思います。早期卒業の2人は、同じ教場で学んでいたし、デビューしたら追いつきたいと思います。先行で頑張っていきたいと思います」



●118回生在所1位
永塚祐子(神奈川)


「決勝は恥ずかしいレースをしてしまったので、ルーキーシリーズでは自力で頑張っていきたいと思いました。不動産会社で10年間働いていて、競輪学校のテレビを2回見たことがきっかけで、バンクを走る機会があり、そこでやってみたいなと思い、目指しました。最初は両親も本気にしてなかったと思いますが、言い出したら聞かない性格は昔からだったので、結果が見えはじめた段階から、小学校のバスケ時代からずっと応戦してくれたのと同じように、今も応援をしてくれています。在所1位はあまり意識しておらず、早期卒業の方が意識は大きかったんです。バックを取って3着以内と勝率を満たすパーセンテージが女子は高く厳しかったので、前でレースを動かすことはできましたが、それを決勝戦で出せなかったので、そこが恥ずかしい思いでいっぱいです。佐藤水菜さんのようにしっかりペースを作っていって1着を取るのもカッコイイと思いますし、児玉さんのようなキレのある捲り脚もカッコイイと思うので、レースに応じて自在で動けるようにしっかり脚をつけていきたいと思います」