無念の立川競輪中止 1日も早い新型コロナ終息祈る

立川3連続完全Vの可能性十分だった高木真備だが…立川3連続完全Vの可能性十分だった高木真備だが…

デビュー初Vの舞台で久々の決勝進出を果たし、喜びの表情だった佐藤亜貴子
デビュー初Vの舞台で久々の決勝進出を果たし、喜びの表情だった佐藤亜貴子
デビュー以来、立川7回連続決勝進出を果たした白井美早子
デビュー以来、立川7回連続決勝進出を果たした白井美早子
今年の目標に「優勝10回とガールズGP出場」を掲げる大久保花梨
今年の目標に「優勝10回とガールズGP出場」を掲げる大久保花梨
「決勝も力を出し切りたい…でも、中止だろうな」と中止を予言? していた加瀬加奈子
「決勝も力を出し切りたい…でも、中止だろうな」と中止を予言? していた加瀬加奈子

競輪、楽しんでいますか?

新型コロナウイルス感染拡大防止の対応で7日、政府から緊急事態宣言が出された。これを受け、8日に行われる予定だった立川F1最終日が中止になった。選手、中でも決勝進出者の無念は、いかばかりだったろう。

ガールズでは地元の高木真備が2日間を圧勝。17年6月からの立川での連勝を8に伸ばし、当地3連続完全Vが懸かっていた。直前のガールズコレクション(福井)で何もできずに7着に敗れたことで、その後はここに向けて猛練習を積んだとのこと。まさに無情の中止となってしまった。

また、佐藤亜貴子は立川でデビュー初優勝を飾った後は長い間、立川での成績が振るわず、久々の決勝入りに「ようやく悪夢が消えた」と喜んでいた。デビュー以来、当地は7回連続決勝進出となった白井美早子も、ひそかに一発を狙っていた。2人の悔しさも察するに余りある。

その他も、今年に懸ける意気込みがひしひしと伝わってくる大久保花梨、前場完全優勝の加瀬加奈子など好メンバーだっただけに、返す返すも残念な中止だった。

S級決勝も本紙◎の予定だった井上昌己、実力者の園田匠、吉田敏洋、竹内雄作、芦沢辰弘、地元立川初優勝が懸かっていた河合佑弥など好メンバーがそろい、楽しみな一戦だった。吉田は「いずれは選手にも感染者が出てくるだろうし、中止は仕方がない」と気持ちを切り替えていたが、日本選手権(ダービー)前の重要な一戦だった西武園G3も中止になったことで、同じ条件の芦沢辰弘ともども「ぶっつけでダービーになったのが痛い」と苦い表情。逆に井上が「自分は和歌山(F1)を走れるから良かったかな」と話していたのが印象的だ。

競輪が無観客レースになって久しいが、この日も競輪場の柵の外にはファンの姿がちらほら見えた。コロナ終息の日が1日も早く訪れることを祈らずにはいられない。【栗田文人

S級決勝で本紙◎の予定だった井上昌己
S級決勝で本紙◎の予定だった井上昌己
開催中止を受けて囲み取材に応じる吉田敏洋
開催中止を受けて囲み取材に応じる吉田敏洋
「西武園記念(G3)の中止が痛い」と言う芦沢辰弘
「西武園記念(G3)の中止が痛い」と言う芦沢辰弘
輪界のユル・ブリナーこと河合佑弥も立川Vを狙っていたが…
輪界のユル・ブリナーこと河合佑弥も立川Vを狙っていたが…
競輪場の柵の外からレースを観戦する人々
競輪場の柵の外からレースを観戦する人々