前受けの真船圭一郎が中団から上昇した相川永伍を赤板で突っ張る。その上を内山雅貴が勢いよく飛び出して
打鐘から先制。内山がハイペースで駆けて別線を離すと番手の
新田康仁(写真)は車間を空けて援護する。内山はゴール前でいっぱいになり、新田が鋭く抜け出して白星をつかんだ。
「出切った時点で巻き返してくる人がいないので、ペースでと思ったら、(内山が)ハイペースで踏んだ。レース後に聞いたら緩めると踏み上がらないと言っていたのでこれがあいつのベストだったみたいですね。真船君が離れているのが見えたので引き付けてと思って。残せると思ったけど、2センター過ぎて真船君が外を伸びてきてしまったので、そうなれば、踏み負けて飲まれると思ったので、前へ踏ませてもらった。弟子(内山)の頑張りにも応えてあげたかったし。弟子の頑張りは凄いうれしかった。弟子とS級で連係する夢がひとつ叶いました。脚も悪くない」
齊藤竜也は新田にピタリと続いた。
「別線がやり合うのを見極めて落ち着いて仕掛けてくれた。出切って決まったと思いましたね。自分は内を締めるぐらいで、あとは菊地(圭尚)君に入ってこられないように意識していた」
相川永伍は真船に突っ張られるも、7番手に下がって立て直すと、内へもぐり直線で伸びて3着に入った。
「赤板過ぎに切って4番手の位置を取ってからが勝負と思ったら、真船君が切らしてくれなくて。内山君も師匠を連れて踏み上げていたので、後ろには申しわけないと思ったけど、行けないと思って内へ入っていった。一応、確認しながら入っていった感じですね。真船君が2センターで外を踏んでくれたからコースが空きましたね。開催中止の間に普段とは違う練習をしたら、凄い弱くなって、立て直すのにここ何場所かかかってしまった」