昨年暮れのガールズグランプリで2着だった地元の石井貴子(29=千葉)が格上ぶりを見せている。

予1は逃げて、予2はまくり。猛ダッシュを続けて連勝にも「予2は外へ飛んでピンチかもの展開だった」と組み立てを反省し、気を引き締めた。

今節はレース前のウオーミングアップをひと工夫して心身を充実させている。布製の黄色い球を両手に持ち、まるでお手玉のように顔の前を交差させる。一方で足は、片足だけ後ろに引いたり、両足を不格好に組んだり。その動作を10分ほど続けた。「これは、ドイツから広まるスキーのトレーニングを参考にした。体をほぐしていくと脳トレにもなる」。

石井は、かつてアルペンスキーの選手だった。あらゆる方法でレースに備えるアスリートが、決勝10Rも圧勝劇を演じるか。

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