【ROOKIES】在校1位の坂井洋が特班一番乗り

■Pickup Rookie

 7月4日の取手デビューから負けなしの6連勝で迎えた8月9日からの地元、宇都宮シリーズ。実戦では初の500バンクも、坂井洋(写真)にとっては走り慣れたホームバンクだった。9連勝で3場所連続の完全優勝。115期としてはトップで、A級2班への特班を遂げた。
 打鐘の3コーナー過ぎから仕掛けた初日予選は、後続を大きく引き離す一人旅。圧巻の逃げ切りで地元ファンにアピールした。準決はラインの緒方剛とワンツーを決めて、別線を大きくちぎった。内容の濃い走りで8連勝。最終日に弾みをつけると決勝は落ち着いて5番手まくり。逃げる同期、原田亮太を仕留めて、3場所でチャレンジを卒業した。次回、A級1、2班でのお披露目は未定も、この走りなら坂井にクラスの壁はなさそうだ。


 

 地元の平でデビューを果たした高橋晋也(写真)は、連勝でファイナルに進んだものの決勝は消化不良。内に押し込められたままレースは流れ、完全燃焼とは言い難い内容だった。
 デビュー場所の悔しさを糧に、7月21日からの小田原を3連勝で初優勝を飾った。学校でも200、400メートルFDで上位のタイムを叩き出し、ポテンシャルは折り紙つき。現在はナショナルチームでトレーニングに励んでいる。小田原の優勝で波に乗ると、続く静岡でも3連勝。2場所連続の完全Vで特班にリーチをかけた。次回の出場予定は8月16日からの大宮。遠藤洋希、寺沼拓摩、原田亮太の同期とのV争いになりそうだ。遠藤、寺沼、原田の3人はまだ優勝経験はないが、楽観はできない。とくに前回の宇都宮決勝で坂井洋にまくられはしたが、ハイペースの先行策で見せ場をつくった原田には注意したい。


 

 在校4位。競走訓練では16勝をマークしたまくりを中心に27の勝ち星を挙げた外田心斗(写真)は、デビューの高松を122着。同期の脇本勇希に逃げ切りを許して、デビュー場所での優勝はかなわなかった。しかしながら、続く高知、名古屋で連続の完全V。その6連勝すべてが逃げ切りでのもので、別線をシャットアウトする完ぺきな内容だ。
 A級2班への特班をかけて、8月16日からの武雄モーニング7シリーズに挑む。同期は磯村蓮太、勝谷勝治、緒方慎太朗、宮崎大空の4人も出場を予定しているが、外田が戦歴では大きくリードしていて特班へ視界は良好。積極策を貫いて、すべて逃げ切りでの特班に期待がかかる。