新型コロナショックに選手が振り回されている現状にも、中村由香里(39=東京)はどこか達観している。

今月は玉野、青森と参加する予定の開催が相次いで中止。そこまでの調整が無駄になっても「いつレースが来てもいいように準備しておくのがプロですから」と心を乱すことはない。

「課程はお客さんに見えないもの。結果がすべての世界です。自分のレースももちろんそうだし、今の競輪界も同じですね」。

ガールズケイリンを創生期から支えてきた中村の言葉には、ずしりと重みがある。