競輪6月は地区内あっせん 全国3分割して移動抑制

JKAは8日、6月開催の選手あっせんを、原則として開催場の近隣地区内で行うと発表した。

新型コロナウイルス感染拡大防止のため、選手の移動を抑制することが狙い。対象となるのは6月のG3、F1、F2開催で、18~21日のG1高松宮記念杯(和歌山)は発表通り、出場メンバーが全国から集まる。

今回発表された「移動抑制策」は、全国を「北日本、関東、南関東」「中部、近畿」「中国、四国、九州」の3地区に分け、原則として当該地区内の選手を各開催にあっせんする。

このため、6月6~9日の久留米G3は中四国と九州地区内の選手、11~14日の青森トラック支援G3と27~30日の取手G3は、東日本3地区の選手で争われる。

競輪界は新型コロナウイルス感染拡大により、今月開催予定だったG1最高峰の日本選手権(ダービー)が59年ぶり2度目の中止に追い込まれた。さらに緊急事態宣言の延長に伴い、大型連休明けも開催中止が相次いでいる。

JKAとしては感染拡大防止策を打ち出し、開催への懸念を払拭(ふっしょく)するため、まずはメンバーが未定だった6月開催での施策に着手した。

なお、G3最終日に行われる単発レースは取りやめるため、久留米と取手で予定されていたA級とチャレンジの「レインボーカップファイナル」はともに中止となった。