非常事態宣言の解除が見えてはきたが、いまだ競輪開催は中止が相次ぐ。そんな中でも開催を続けている小倉では、ドームバンクならではの新型コロナ対策を講じている。

4月29日の前回開催からは、次回出走選手の控室が、敢闘門近くに設置された。控室といっても部屋ではなく、椅子が7つソーシャルディスタンスを保って置かれている。

またローラー室は、それよりも前、4月15日の開催から1台ごとに粘着テープを貼って距離を開けられている。また敢闘門近くの壁際に、9台のローラーを置き、そこでもクールダウンができるようにしてある。

記者も入場時の検温、マスクに加え、アクリルのフェースガードを着用。前検日には選手から「見にくいんじゃないですか?」と声をかけられたが、この厳戒態勢も何としても競輪開催を、という意気込みの表れ。

何人もの選手が言っていた「開催してくれるだけでありがたい」という言葉が、正常開催を望む選手たちの声なのかもしれない。