高橋晋也がA級1、2班戦でいきなりV

■Pickup Rookie

 3場所連続の完全優勝で8月にチャレンジを卒業した高橋晋也(写真)は、2週間以上空いたゆとりのローテーションで9月6日の川崎FIIで初のA級1、2班のステージを迎えた。
 「特班の一発目が7車立てなのはうれしいですね。自分の調子は絶好調なので、出し惜しみせずにいきたい」  チャレンジと同じ7車立てだったのも、高橋にとっては大きなプラスだったようで、クラスの壁に阻まれることもなく3連勝の完全V。115期のルーキーとしては、誰よりも先にA級1、2班戦での優勝を飾った。
 「ナショナルチームではBチームだけど、ブノワ(トラック短距離ヘッドコーチ)に指導してもらったりして、質のいいトレーニングをしている。(競技大会の)ジャパントラックカップで落車したけど、擦過傷程度でまったく問題なかった」
 落車の影響も感じさせず、決勝は次元の違うまくりで2着以下をちぎった高橋への期待を膨らむばかりだ。次回9月20日からの松戸FIIは、9車立ての3日間シリーズ。初の9車立てでも、圧巻のパフォーマンスを見せてくれることだろう。


 

 「先行しようと思っていたけど、思い通りに走れなかった」と、学校での競走訓練を振り返った高田修汰(写真)。競走訓練では勝ち星を挙げることもかなわず、先行もわずかに1度だけだった。しかしながら、19歳のルーキーは、デビュー場所の弥彦FIIの2日目に逃げ切りで初勝利を挙げると、その後も順調に勝ち星を伸ばしている。直近の立川FIIでは125着。初日予選での1勝にとどまったが、2度目の優出を果たした。
 「先行で勝ち続けていきたいので、レースでは主導権を取ることを第一に考えています。出し切れずに終わってしまうところが課題ですね。レース中の仕掛けどころとか、タイミングとか、下げた方がいいのかダメなのか、そういうところでうまく判断ができていない」
 まだまだ課題も多いが、スケールの大きい競走を心がける高田の見通しは明るい。


 

 地元、平で7月にデビューを果たした三森彩桜(写真)は、5場所を終えて連対がない。近況も平塚FIIを3走ともに6着、続く武雄FIを766着、そして前回の立川FIIが773着。大きい着順が続いてはいるものの、立川では初日予選で石井寛子を相手に打鐘から踏み込んでカマシ先行。最終ホーム、バックを取って、見せ場をつくった。
 「(レースを)見すぎてしまう部分があるので、(初日予選は)思い切って仕掛けることができた。脚力が足りないのは自分でわかっているので開き直っていきました。積極的に仕掛けていくことを心掛けていきたい」
 最終日も好位を確保しながら、ペースが緩んだと見るや最終ホームから仕掛けた。田仲敦子に踏み勝っての3着は、十分に評価できる。三森自身にとっても、立川は収穫のシリーズだったに違いない。


 

情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
COPYRIGHT(C) JKA, All Rights Reserved