【ROOKIES】素質開花、晝田宗一郎が完全V

 

■Pickup Rookie

在校63位、競走訓練ではマークでの連対があるのみだった晝田宗一郎(写真)が、デビューした和歌山FIIをいきなり113着。初勝利を飾ると連勝で決勝にコマを進めた。高校時代はジュニアオリンピックケイリン種目で優勝の実績を残しているように、高いポテンシャルを秘めていることは周知の事実だっただろう。在校は下位に甘んじたものの、デビューすると積極策を披露して順調に勝ち星を積み重ねた。3連勝の完全Vが初優勝となった前回の地元、玉野FIIでも、3日間すべて最終バックを取り切っての優勝。決勝は落車のアクシデントはあったものの、逃げ切りでのものだけに晝田自身も自信を深めたに違いない。3連勝が何ら不思議ではない力をもっている晝田の次回は、9月6日からの武雄FIIミッドナイトだ。


 

■Pickup Race

競走得点でもひとり抜きん出ている地元の尾崎睦が、シリーズを通して人気を集めそうなガールズケイリン鈴木樹里(写真)、藤田まりあの116期ルーキー組が、どんな走りを見せてくれるかにも興味をひかれる。まだまだ思うような走りが、実践できていない卒記クイーンの鈴木だが、デビュー場所の豊橋FII、高知FIIでは勝ち星を挙げている。その後も順調に勝ち星を重ねるかに思われたが、前回の大宮FIIでは667着とデビューしてもっとも悪い成績だった。2日目は力を出し切れず、最終日は車体故障でシンガリ負け。気持ちを切り替えて先輩たちに胸を借りる。また、藤田のデビュー初勝利の期待もかかる。現状では自力で勝ち星を挙げるのは厳しそうだが、好位を確保して勝機を見出して欲しい。


 

9月9日からスタートする岐阜FIIシリーズは、高木佑真、出口倫子のガールズ2人をはじめ、幸田望夢、山口聖矢(写真)、南蓮、村上竜馬、今野有樹のルーキー7人が出場を予定している。村上はデビュー2場所目の大垣FIIでの完全優勝を含めて、12走すべて3着以内をキープ。また、デビュー場所の地元の和歌山FIIを3連勝で優勝を飾った南、すでに2Vの今野らが中心になるシリーズだが、やはり注目は地元の山口だ。ホームバンクの大垣FIIでも122着と奮闘し、地元ファンにアピールした。決勝ではまくり合戦の末に村上に屈したが、松坂侑亮を含めた同期3人で見応えのバトルを展開した。直近は佐世保FII、高知FIIと決勝進出を逃してはいるが、地元での軌道修正は必至だろう。


 

情報提供:日刊プロスポーツ新聞社
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