青板の2センターで伊藤裕貴が切ったところをすかさず堀内俊介が叩いて主導権を握る。打鐘前2コーナーから黒沢征治も仕掛けたが、伊藤のけん制を受けて失速。松坂洋平が波を作りながら2コーナーから番手まくりに出たが、関東コンビの仕掛けを追うように1センターから仕掛けていた原田研太朗(写真)がその上を豪快に飲み込んだ。
「黒沢君が行くと思っていたけど、違いましたね。武田さんに締め込まれながらだったけど、踏んで付いていけば乗り越えられると。そしたら松坂さんが番手まくりをしたので、ギアを上げていけました。初日が良かったのでいい感じで踏めている。今年のラストなので悔いなく走りたい。(伊東記念は)決勝には乗れているけど、勝てていない。池田さんを連れて行けたのは大きい。1車と2車では全然違うので」
池田憲昭が原田にぴったりと続いて四国ワンツーを決めた。
「バックで隊列が短くなったけど、それがなくても(原田は)行けたでしょうね。連日、前のおかげですよ。千切れていないので状態はいいんじゃないですか」
3着は番手まくりの松坂と4コーナーから松坂の内を突いた伊藤裕貴(写真)で同着に。二次予選の着で上回った伊藤がうれしい記念初優出を決めた。
「松坂さんが出ていくと思ったので、待って、待ってと思って内しかないと思って踏んだ。3コーナーで行くべきだったが余裕はなかった。自分で動かしてのレースだったのは良かったです。記念の決勝は初めて」
『伊東競輪開設69周年記念(GIII)レポート』 3日目編
伊東温泉競輪開設69周年記念「椿賞争奪戦」は後半戦に突入。3日目は準決勝3個レースで決勝進出をかけた最後のサバイバルレースが繰り広げられた。準決勝は原田研太朗、村上義弘に三谷竜生が快勝。地元勢からは渡邉雄太がただ一人決勝に勝ち上がり、最終日の決勝戦で大会連覇を狙う。なお最終日6RにはS級ブロックセブンも開催される。こちらは前回、12月武雄で優勝と復調著しい山中秀将が人気を集めそうだ。
最終日の24日はクリスマスイブ。場内の西口・東口案内所に設置の応募箱やLINEの伊東温泉けいりん公式アカウント(LINEの募集期間は23日の23時59分まで)から応募された方から抽選で1名様に軽自動車をプレゼント。トークショーは緒方浩一氏、山口幸二氏、予想会は午前が緒方浩一氏、午後は伊藤勝也氏、柳家禽太夫さんをゲストに行われます。今年最後の記念決勝をぜひ本場でお楽しみください。
<10R>
原田研太朗選手
伊藤裕貴選手
<11R>
<12R>
三谷竜生選手
渡邉雄太選手
<最終日・6R S級ブロックセブン>
山中秀将選手