佐藤慎太郎がMVP初受賞 表彰式で“持ち味”を全開

競輪2019年の最優秀選手に選ばれた佐藤慎太郎競輪2019年の最優秀選手に選ばれた佐藤慎太郎

JKAの競輪19年優秀選手表彰式が13日、都内のホテルで行われ、KEIRINグランプリ(GP)を制した佐藤慎太郎(43=福島)が最優秀選手賞を初受賞した。

佐藤は、三笠宮家の彬子さまをはじめとする関係者約600人の前で、緊張気味にチャンピオンブレザーに袖を通した。表彰選手を代表し「最優秀選手に選んでいただいて大変光栄です。これからも全力で精進してまいります」と、額に汗を浮かべながら喜びを語った。

昨年12月、13年ぶりに出場したGPで、ナショナルチーム新田祐大、そして脇本雄太をかわして初優勝。ベテラン43歳の追い込みでの優勝と、歯に衣(きぬ)着せぬキャラクターに、競輪界は盛り上がった。この日、日刊スポーツ評論家の中野浩一氏とのトークショーでも、慎太郎節を全開。「(MVP受賞は)まあ、当然だなと思っています。GPを通じて競輪の魅力を伝えられたかなと」と、ファンを爆笑の渦に巻き込んだ。

直前のG1全日本選抜は決勝に進み4着。昨年も全日本選抜での決勝2着から、GP初優勝への道が始まっている。今年も、巧みなハンドルさばきと話術で、競輪界を引っ張っていく。