不屈の佐藤慎太郎 俺も皆も強くなって帰ってくる!
<エール!! KEIRIN コロナに負けない!!>
G1日本選手権(ダービー)が中止になるなど苦境にある競輪界だが、なんのなんの、選手は負けてはいない。コロナ終息、競輪完全復活の日を目指し、日々頑張っている。日刊スポーツでは、選手から届いた熱いメッセージ、室内トレーニング法などを随時掲載。まずは昨年の最優秀選手、佐藤慎太郎(43=福島)です。【聞き手=栗田文人】
- ファンにメッセージを送る昨年のMVP佐藤慎太郎(撮影・本人)
ダービー中止という衝撃から数日、佐藤はすでに気持ちを切り替えている。
-現在の心境は
佐藤 ショックはデカかったけどね。でも、決まったものは仕方がない。先が見えない状況だけど、高松宮記念杯を上半期の最大目標に据えて、まずは次の函館(G3)に向けて練習していますよ。
-直近の高知G3後は
佐藤 いつも通り沖縄の山(アップダウンの街道)で練習。調子は保っていると思う。ただ、今は(3密を避けて)1人なので、仲間と一緒に練習できない分、レース勘はちょっと心配かな。
-練習以外は自宅?
佐藤 そう。家と山の往復だけですよ。家じゃ、子供たちがうるさくてね(笑い)。息子の中学の入学式も延期になったり…。でも、世界中が同じだからね。コロナとの戦いを「戦争」と表現した政治家もいたけれど、そのぐらいの気持ちで自分も責任ある行動を取りたいと思っている。
-今年も安定している
佐藤 おかげさまでイベントなども忙しかったけれど、日程さえ分かっていれば練習は計画的にできるから大丈夫。プロなんでね(笑い)。
-ファンへメッセージを
佐藤 「レースが見られなくて寂しい」と言ってくれるファンが多い。ありがたいですね。自分たち選手は、再開した時にそれぞれが100%の力を出し切れるようにやっていくしかない。多分、俺だけじゃなくて、皆、すごく練習して(再開時には)強くなって帰ってくるんじゃないかな。待っていてください!
◆20年の慎太郎 イベントなどで超多忙だったにも関わらず、7場所走って決勝進出を逃したのは3月ウィナーズCだけという安定した成績を残している。1月地元いわき平G3は準優勝、3月玉野、今月高知G3で決勝3着、2月G1全日本選抜でも決勝4着と、優勝こそないものの、MVPに輝いた昨年にも引けを取らない充実ぶりだ。