高橋晋也が連勝ストップ



■Pickup Race

 ナショナルチームにも所属し、脇本雄太新田祐大のタイトルホルダーらとともに、伊豆でトレーニングを積んでいる高橋晋也(写真)デビュー2場所の小田原FIIから連勝街道を突き進み、20連勝でチャレンジとA級1、2班を特進した同期の出世頭だ。およそ1カ月ぶりの実戦となったS級初舞台の佐世保FIを127着。初日予選は齋藤登志信をタイヤ差で抑えての逃げ切りで21連勝を飾り、そのままの勢いでS級でも完全Vを果たすかに思われたがS級は甘くなかった。稲毛健太に合わされて主導権を奪えなかった準決では、番手にはまったものの稲毛に逃げ切りを許す流れ込み。それでも決勝にコマを進めた高橋は、今度は稲毛に叩かれ経験の浅さを露呈した。7着に敗れデビューから初めて確定板を外したが、5番手で立て直してまくり返した反応の良さは間違いなくビッグでも通用するレベル。次回、28日からの地元、平FIシリーズでの優勝に期待したい。


 

■Pickup Rookie

 別府で11月8日から行われたFIIのガールズ6レース制には、地元地区の児玉碧衣、大久保花梨に梅川風子、奥井迪 、鈴木美教らガールズケイリンのトップクラスが集まった。116期のルーキーも7人が出場。そのなかで山口伊吹(写真)は614着と勝ち上がりで白星を挙げ、地元地区のファンにその存在をアピールした。その2日目の予選2は同期、吉岡詩織のカマシに乗っての追い込み勝ち。展開に恵まれた感もあるが、在校ナンバーワンとしての重圧のなかでここまで奮闘している。強豪ぞろいだった別府では初めて決勝進出を逃し、連続優出が7場所で途絶えたが悲観する内容ではなかった。すでに優勝を飾っている吉岡らに追いつく初優勝を遂げるのも時間の問題だろう。まずは競輪祭組不在の15日からの防府FIIで、結果を残して欲しい。


 

■Pickup Rookie

 デビュー4場所目となる8月22日からの地元、向日町FIで初勝利を挙げてから、勝ち星が遠ざかっていた坂口聖香(写真)が、直近の平塚FIIで待望の2勝目を手にした。内村舞織のまくりをピタリと追走した初日の予選1は、内村がそのまま押し切ってもおかしくない展開だった。しかしながら、坂口はゴール前で内村をとらえて、後続の追撃を振り切ってゴール。10月の函館FIIでは初日に落車を経験して、その後は一息の成績が続いていた。それだけにこの勝ち星は坂口にとっては何よりの良薬になったことだろう。2日目は苦しい外併走からまくりで見せ場をつくっての3着で、落車後初めての優出。上々の動きを見せていただけに、次回の25日からの地元、向日町FIIが楽しみだ。