志村太賀(36=山梨)が、師弟の絆で決勝行きを決めた。

準決9Rは、初連係だった愛弟子の末木浩二が先制。まくり追い込みの松川高大に先着を許し2着だったが、松川が「きつかった」と息を荒くし、4番手をすんなり回った南修二も「仕掛けるところがなかった」と舌を巻く末木の頑張りだった。

志村は「このかかりなら誰にもまくられないと思った。これをまくれるのはG1級。松川(高大)もまくり追い込みだし。末木の気持ちがうれしかったです」と感謝しきり。人との絆がクローズアップされる3・11に、競輪では師弟の絆が光った。