【ROOKIES】坂井洋、次は高知シリーズ



 
■Pickup Rookie

 在校ナンバーワンの坂井洋(写真)は、特班もトップ。チャレンジを負けなしの3場所で卒業した。
 「(前回の宇都宮は)9連勝を意識してすごく緊張しました。同期で一番乗りは、たまたまだと思います。もっと強い人たちがいる。目標はGI決勝の常連になることですね」
 8月16日からの川崎FIIで迎えた初のA級1、2班シリーズは112着。決勝ではラインで上位を独占も、番手の笠松将太に交わされて初めて土がついた。
 「(準決は)甘さが露呈して、仕掛けるタイミングを逃してしまった。ミスを修正して決勝につなげたい」
 準決では上がり11秒1の好タイムを叩き出したが、仕掛け遅れを反省。しかしながら、有するスピードはクラスが上がっても、周囲に見劣りするどころかS級でもすぐに通用するだろう。次回は9月3日からの高知FII。初めての西日本遠征だけに、結果はもちろんだがインパクトのある走りでファンに名前を売りたい。


 

 06年のグランプリがラストラン。引退から10年以上がたつ今もなお多くのファンがいる吉岡稔真氏を師匠にもつ岩谷拓磨(写真)は、デビューから4場所を終えて12戦8勝、2着2回、3着2回。3連対率は100パーセントをキープしている。
 「師匠からは1走して出た反省点を生かして、しっかりと次につなげるようにと言われている。佐世保ミッドナイトは上がりタイムも良かったけど、決勝は最終ホームで仕掛け切れず、まくりにいったら外々を踏まされてしまった。仕掛ける勇気の大事さや、気持ちの弱さを思い知らされた」
 佐世保FIIを112着。続くホームバンクの小倉FIIは113着。初日予選、準決はまくりながらも、最終バックをともに取り切った。
 「連日、体力的には余裕があるけど、勝ち方には納得していないです」
 "F1先行"で輪界を風靡した師匠に少しでも近づくためにも、次回9月2日からの松阪FIIでは鮮やかな先行策で勝ち上がりたい。


 

■Pickup Race

 9月6日から始まる武雄競輪はミッドナイトシリーズ。男子も寺沼伊織、松坂侑亮の東日本の2人をはじめ晝田宗一郎、竹本健竜の4人が参戦を予定している。ガールズは南円佳(写真)、佐々木綾の2人が武雄バンクを盛り上げる。高木佑真と並び116回生トップの先行回数を誇った南だが、デビュー4場所で思うような走りができず苦戦が続いている。それでも前回の弥彦FIでは751着。決勝に進むことはできなかったが、最終日に初勝利を飾った。最終1センターから仕掛けるまくりで後続を振り切り、先頭のゴールはまずまずの内容だ。
 柳原真緒、林真奈美、土屋珠里ら力のある機動タイプを相手に、まずは初日、2日目の予選での南に注目したい。前回の弥彦での初勝利を契機にして、波に乗ってくれば面白い。
 また、学校での競走訓練では南同様に先行にこだわってきた佐々木も福井、青森の最終日にまくりでそれぞれ2、1着。やはり予選での走りが課題になってくるだろう。