【ROOKIES】板垣昴、函館は自力で優勝をつかむ!

■Pickup Rookie

 地元、平でのデビューを121着。決勝はマークした同県、同期の高橋晋也が併走で、舞い上がることなく自力に転じた競走センスの良さが光った。「前回(平)は緊張もあって、なかなか思うように走れなかった。決勝は同期に任せていて、結果的にまくりでしたけど勝てて良かったです」。
 地元Vでプロ生活のスタート切った板垣昴(写真)は、その後も順調に勝ち星を伸ばし、3場所で6勝をマークしている。2場所目の京王閣決勝では、打鐘の3コーナー過ぎから仕掛けるロングまくりを敢行。番手の阿部架惟都の優勝に大きく貢献した。優出を逃した前回の和歌山準決では同県の玉木英典を連れて、別線をちぎる大ガマシ。結果、井坂泰誓のまくりに6着に沈んだが、積極的な走りは十分に評価できる。次回8月13日からの函館では、自力でのVにも期待できる。


 

■Pickup Race

 7レース制のオールチャレンジによるモーニング競輪に、井坂泰誓、村上竜馬(写真)、下野義城、原井博斗、伊藤颯馬の5人が115期からは出場を予定している。5人のなかでは在校最上位、10位の村上が地元シリーズに燃えていることだろう。ここまでの2場所は、奈良112着、大垣111着。6走して5勝2着1回の準パーフェクトの成績を残している。完全優勝の前回は、初日に先行策を披露すると、準決、決勝でまくりを連発。スピードのあるところを見せた。学校の競走訓練でもまくりで6勝を挙げているだけに、十八番のまくりの組み立てからホームバンクで2度目の優勝をつかみ取りたい。
 デビューの武雄では323着と未勝利に終わった伊藤だったが、続く小倉では3連勝の完全V。「うれしいです。作戦通り落ち着いて走れました。中団を取って、あとは後ろから谷(和也)選手が来るので、前に出させないように仕掛けました」と、小倉での優勝を振り返った。連勝をどこまで伸ばせるか、村上との対決も見ものだ。


 

■Pickup Rookie

 青森でデビューを果たし、高知、和歌山と3場所を終えた出口倫子(写真)は、苦戦が続いている。スタート直後の1コーナーで落車に見舞われた青森2日目。最終日も欠場することなく走り抜いたが、高知では初日、2日目の予選で連続のシンガリ負けを喫した。
 在校16位。学校での競走訓練では追い込みで1勝を挙げたが、先行、まくりは一度もなく、「自分から動くことは難しいかもしれないけど…」と、卒業前の課題をあげている。直近の和歌山では554着。予選ではレースの流れに乗るのが精いっぱいのように見えたが、一般戦になった最終日は田中千尋に合わせて最終バックからまくり上げた。結果は4着も成長の軌跡が見て取れた。次回出走予定、8月28日からの武雄での確定板(3着以内)入りで、足がかりをつけたい。