【ROOKIES】三森彩桜の2勝目に期待

■Pickup Rookie

 ここでも何度か取り上げてきた三森彩桜(写真)が、昨年7月のデビューから36走目となる12月松阪FIの最終日に待望の初勝利を飾った。それまでに2度の決勝進出を果たしていた三森だったが、3度の2着があるだけで勝利を手にしてはいなかった。松阪の最終日は打鐘の2センターから積極的に動いて、逃げた渡口まりあの番手に飛び付いた。絶好位を確保すると川嶋百香のまくりに合わせて追い込みゴールを先頭で駆け抜けた。続く和歌山FIIでは通算3度目の優出。シンガリに沈んだ決勝だが、果敢な攻めで最終ホームは先頭で通過。石井貴子(千葉)をはじめとした実力者に歯が立たなかったが、内容は悪くなかった。次回は1月24日からの名古屋FII。競走得点では加瀬加奈子ひとりが抜きんでたシリーズなら、2勝目を期待してもいいだろう。


 

 昨年11月に3場所連続の完全Vでチャレンジを卒業すると、そのまま1、2班戦を負けなしの9連勝。朝倉智仁(写真)は18連勝で12月にまたたく間に師匠の横山尚則と同じS級のステージまで駆け上がった。S級初場所となった正月シリーズの伊東FIでは、後方に置かれる展開ながらも、ロングまくりで初日予選にS級初勝利をつかんだ。最終日は別線のけん制を受けるも、最終的に主導権を奪ってラインを組んだ大槻寛徳とワンツー。力があるところを見せた。しかしながら、次の向日町FIでは744着。最終日こそ主導権を握り力を出し切ったが、初日、2日目はともに勝負どころで後方に陥る立ち回りが響きまくり不発。組み立て面での課題を残した。すんなり力が発揮できた際の走りを見ても、脚力的にS級で通用しないわけではない。隙のないS級での立ち回りの進化が求められそうだ。


 

 特班最初となる昨年10月の川崎FI決勝で、後藤悠(写真)が落車に見舞われた。その後はおよそ2カ月の欠場を余儀なくされて、12月に復帰を果たしたが和歌山FI627着、久留米FIを189着と一息の成績が続いていた。怪我の影響が懸念されたが、続く年末シリーズの松戸FIIを228着で決勝に勝ち進んだ。準決では2周先行で今期S級でも活躍しているラインの杉山悠也と上位独占を決めた。今期一発目の別府FIIは227着で2連対。決勝でも積極策を披露して見せ場をつくった。直近の小松島FIIでは初日予選で圧巻のまくりで2着以下を大きくちぎり、スピードが戻ってきた印象だ。決勝でも先行策から直線勝負に持ち込んで4着。確定板こそあがれなかったが、復調ムードでこれからが楽しみ。次回は1月27日からの京王閣FIIだ。