【ROOKIES】116期ガールズの優勝者第1号は吉岡詩織!

■Pickup Rookie

 デビュー場所となった7月12日からの和歌山FIIシリーズで、在校3位の吉岡詩織(写真)が116期では初となる優勝を、しかも3連勝の完全Vで飾った。
 打鐘の3コーナーでは内に包まれていた初日予選の吉岡だったが、デビュー戦とは思えない冷静な立ち回りで空いたインから抜け出して先頭に立つ。そこからは迷うことなく踏み込んで、2番手以下をちぎりセーフティーリードを保ちゴール。逃げ切りで初白星を挙げた。初日に弾みをつけると2日目の予選も主導権を握ってそのまま押し切った。決勝は7番車の大外枠のハンディをはねのけて、荒川ひかりらの追撃を退けて逃走劇を完結した。シリーズの3日間をすべて逃げ切りと内容の濃い走りで結果を残した。次回は7月29日からの大垣FIIに出場予定。山原さくら、中川諒子ら力のある機動タイプを相手に積極策で立ち向かうのか。今から楽しみだ。


 

■Pickup Race

 ルーキーたちが続々とデビューして半月以上がたち、今シリーズも地元の松坂侑亮以外の後藤悠(写真)、高橋晋也、遠藤洋希、武田亮の4人はここが2場所目となる。
 師匠が佐藤友和の後藤は、1期先輩の兄デシに卒記チャンプで現S級の藤根俊貴がいて練習環境は抜群だ。デビュー場所となった前回の弥彦FIIを121着。初日予選、準決を先行策で突破すると、決勝は同期、宮下一歩の逃げを6番手まくりで沈めて優勝を決めた。先行策で長い距離を踏まされた時の課題は残しているが、やはりスピード的には目を見張るものがある。
 デビュー場所の地元、平FIIでは113着だった高橋も順当なら決勝にコマを進めてきそうで、同地区の後藤との連係があるのかも注目される。兄であり師匠でもある松坂洋平(89期)の背中を追う松坂は、地元デビューでどこまでファンにアピールできるか見守りたい。


 

 7月24日から始まる玉野のミッドナイト競輪には、田上晃也(写真)、池川瑠威、岩谷拓磨、緒方慎太朗の西日本4人のルーキーが出場を予定している。デビュー2場所目の今シリーズを地元で迎える田上は、デビュー場所の前回、名古屋FIIを113着。優勝こそ逃したが、初日予選、準決では最終バックを奪取してのまくりで連勝。組み立て面の甘さはあったものの、力のあるところは見せた。走り慣れたホームバンク、実戦慣れの2場所目とプラス材料もあり、地元Vの期待も膨らむ。在校9位の岩谷は、デビューとなった前回の岐阜FIIを312着。まくりのスピードは光るものがあり侮れない存在だ。また、前回の武雄FIIで初日、予選を1着で勝ち上がっている池川も展開次第で浮上があっていい。