競輪6月から地区内あっせん実施 A級は推理難しい
<公営担当・山田敏明>
新型コロナ対策として6月から、地区内あっせん(隣接するエリア含む)による競輪が始まる。原則は【北日本、関東、南関】【中部、近畿】【中国、四国、九州】の振り分けだ。その中で中部近畿は2地区対抗となる。車券は買いやすいのか、買いにくいのか、分析した。
S級はこれまで通りのレーススタイル。近畿地区の自力選手は「同じ近畿でも別線ならガチでやります」と明言した。しかしA級1、2班やチャレンジは、推理が難しくなると思う。A級の追い込み選手は「先行選手の番手を回っていて誰かまくってきたら止めるが、目標がなくても競りにはいきにくい」と言った。
ファン目線として、普段は追い込みでもメンバー次第ではまくるのではないかと考えてしまう。だが、ある追い込み選手は「自力も考えるが、まくりの決まり手が付くと番組マンに『動く選手』と判断されて目標を付けてもらえなくなるかも…」と積極的ではない。
近畿地区で新あっせんのトップを切るのは6月5日からの福井F2。あっせん発表時の1、2班戦の1班23人は全員近畿で、全体では近畿37人、中部8人と極端な構成になっている。
番組マンは同県や同期を組み合わせてファンが買いやすい番組を模索するが、全員が近畿という番組はどうしてもできる。この開催で選手の戦術と心理を読み取っていきたい。