【ROOKIES】寺崎浩平、菊池岳仁がともチャレンジをクリア


 同期よりも数カ月早く早期卒業制度で昨年の12月25日に日本競輪選手養成所を卒業した寺崎浩平(写真)菊池岳仁(写真)。卒業から1カ月を待たずにデビューを果たしただけに周囲からは不安の声も聞かれたが、2人ともチャレンジでは負け知らずの9連勝でA級2班への特班を決めた。
 「脚質も正反対だし、お互いに切磋琢磨してやっていきたい」と、あっせんの関係で菊池よりも3日早く特班した寺崎が、菊池を意識しながら振り返った。デビュー場所の和歌山FIIの準決では、経験のなさを露呈してヒヤッとさせるシーンもあった寺崎だが、その後は持ち前のレースセンスで危なげなく勝ち星を重ねた。
 一方の菊池は9走すべてで最終バックを奪取し、決まり手も逃げが7回に対してまくりは2回。先行にこだわった走りで別線を置き去りにしている。3場所連続の完全V、9連勝目となった宇都宮FIIの決勝では豪快なカマシで後続をちぎり、終わってみれば大差のゴール。インパクトという点では菊池だが、寺崎の落ち着いた立ち回りもA級1、2班戦では大きな強みになりそうだ。いずれにせよA級1、2班戦が壁になることはない2人の10連勝に期待してもいいだろう。