赤板の1コーナーで加賀山淳が先頭に立つと、3番手は前受けから下げた池野健太と松浦悠士で併走になる。内の池野は2コーナーで中村浩士をすくい、続いた東口善朋が松浦を飛ばして近畿勢が中団を確保。それでも池野はすかさず打鐘の4コーナーから仕掛けて、加賀山から主導権を奪ったが、最終ホームから松浦が一気にスパート。番手まくりの東口の上を豪快にまくり切ると、最後は渡部哲男(写真)が鋭く交わして連勝で優出を決めた。
「(松浦が)強かった。踏み出しも踏み直しもすごくて。抜く抜かないではなくて、しっかりと付いていくことを一番に考えていました。みんながどう感じているか分からないけど、重かったです。(松浦を)抜けているけど、状態は初日からずっと変わりない。流れに助けられています」
最終ホームから反撃に出た松浦悠士(写真)が2着で、中四国ワンツーが決まった。
「最後タレたのは自分の脚のなさですね。弱いだけです。自分の距離っていうよりも、ポイントが来たらしっかり出切ろうと思っていました。もう少し末が欲しいですね。初日は重くてしょうがないと思ったけど、今日(準決勝)は軽かったです。(ラインで)ワンツースリーだけど、あの距離からなら押し切りたかった。体の状態も良くて、自転車ともマッチしているんですけどね…。ペダリングとかアップとかを少し考えます」
松浦ライン3番手の桑原亮は、松浦の踏み出しで車間が空きながらも、なんとか追い付いて3着に続いた。
「連日、運が良いですね。こんなラインの3番手に付けることなんてないし、(加倉)正義さんも3番手に行っていいよって言ってくれたお陰です。(松浦の)ホームの加速で口が空いたけど、あおりとかがあって追い付けたんで良かった。記念の準決勝は2回目だったんで、決勝なんて初めてです」
『和歌山競輪開設70周年記念(GIII)レポート』 3日目編
和歌山競輪場で開催されている、開設70周年記念「和歌山グランプリ」は、1月12日に3日目が行われた。激戦の連続だった準決勝3個レースは、渡部哲男、村上博幸、菅田壱道が1着。
地元勢からは唯一、稲毛健太がファイナルへの切符をつかみとった。最終日はいよいよ決勝戦。
今シリーズの頂点が決まる。また、6レースでは「S級ブロックセブン」が一発勝負で争われる。
本場では13日の最終日も、様々なファンサービスとイベントでお客様をお待ちしています。元サッカー日本代表の丸山桂里奈さんと、ものまねタレントのイジリー岡田さんによるトークショー(11レース発売中)や、特別観覧席・オレンジルーム抽選会(10レース発売中)を実施。さらに、4日間行われている場内スペシャル予想会では、井上茂徳氏・内林久徳氏・井上薫氏・三橋政弘氏が登場します。また、開門時には地場産ふるまい鍋も提供されますので、ぜひ和歌山競輪場へ足をお運びください。
<10R>
渡部哲男選手
松浦悠士選手
<11R>
<12R>
<最終日・6R S級ブロックセブン>
西岡正一選手