【ROOKIES】圧巻の逃走劇で菊池岳仁が特班


 2月6日の四日市FIIですでに寺崎浩平が、3場所連続の完全V。A級2班への特班を決めていた。それだけに菊池岳仁(写真)も、今シリーズの宇都宮FIIで負けるわけにはいかなかった。初の500バンクも問題にせず、初日予選、準決は後続を離してゴールを駆け抜けた。長走路でもためらうことなく打鐘の4コーナーからカマした決勝も、他の6選手を置き去り。終わってみれば大差をつけて負けなしの9連勝を遂げた。
 「昨日(準決)より緊張したけど、絶対に今日(決勝)で決めようと思っていました。(初手は)後方からと思っていたら、中団になったので焦らずにいこうと。(後ろから)絶対に押さえにくるだろうと思ったので、その上を行くつもりでした」
 寺崎とともに早期卒業制度でデビューした2人が、チャレンジで足踏みすることなくクリア。これからはA級1、2班戦に舞台を移し、連勝街道を突き進む。
 「(デビュー当初より)レースの感覚とか、流れがわかってきた。(A級1、2班で)次からは9車になるけど、そこにも対応して前々に攻めて先行でやっていきたいです。いまの課題は、モガいた時に上半身がぶれること。ロスのない走りをしていきたい。長い距離を踏んで勝てる選手になりたいです。このあとも9連勝して、(同期の)みんながデビューするまでにS級に上がりたいです」
 デビューからの9走すべてで最終バックを奪取。先行にこだわったスケールの大きな走りが菊池の魅力だ。1月19日のデビューから1カ月を待たずに特班。底を見せていないだけに、A級1、2班戦で土がつくことはないだろう。