後ろ攻めから上昇しようとした佐々木豪に合わせて中団の三谷竜生(写真)が打鐘で踏み上げる。前受けの早坂秀悟がこれを突っ張るが、遅れていた佐藤和也を締めこんだ三谷がいったん先頭に立つ。再度、踏み上げて先行策を取った早坂の後位に三谷がはまる。最終ホームから反撃に出た佐々木に合わせるように三谷が2コーナーから番手まくりを敢行。そのまま力強く押し切った。
「先に切ろうと思ったんですが、早坂さんがすごかったです。なんとか内に降りて前まで行けたんですが、タマタマですね。あれで後ろが付いてきていたら浮いて終わっちゃうんで。切るところをしっかり切れれば良かったです。この展開は予想できなかった。まぁ何とかという感じでした。調子自体は問題ないです」
完璧マークの近藤龍徳が2着に続いて中近ワンツー決着。有言実行の決勝進出に満足げ。
「めっちゃキツい。三谷さんとは相性がいいみたいです。前検日から決勝に乗るって宣言していたし、今回はどうしても決勝に乗りたかった。ホッとしました。三谷さんがしっかり組み立ててくれました。付いて行けているので、状態はいいほうです。記念の決勝は2回目です」
佐々木のまくりに乗った山中貴雄(写真)が地元の執念で3着に入り、大会連覇に望みをつないだ。
「前が力のある選手ですからね。それに救われました。ずっと余裕はありました。近藤龍の後ろにスッと入れれば良かったんですけど、つっかかってました。踏めている感じはありますね。とりあえず良かったです。本当にホッとしました」