【ROOKIES】着実にステップを踏んだ寺崎浩平がプロの道へ


 06年に制度ができてから初の早期卒業を果たした菊池岳仁と寺崎浩平(写真)。2人のなかで先にデビューが予定されているのは、1月16日からの和歌山FIIを控えている寺崎だ。養成所での競走訓練では勝率8割超と勝ち星を量産した。記録会でのゴールデンキャップ獲得が早期卒業の条件だけに、能力的なものは疑う余地がない。それに加えて寺崎は学科での成績も、各科目で高得点を取り優秀な成績を収めた。
 そんな寺崎は、実家が自転車屋を経営。幼少期から自転車が身近な存在としてあり、兄を追いかけるように高校から自転車競技を始めた。
 「高校では競輪選手をあんまり意識せず(競技を)やってきたけど、成績を残せて大学(法政大学)への進学が決まった。また大学で競技をやっていく流れで次のステップとして競輪選手を選びました」
 17、18年の国体のケイリン種目(成年男子)で連覇。昨年11月に行われた養成所のトーナメントを無傷の4連勝で制した。デビュー後の実戦では、当然ながら不安よりも期待の方が大きい。プロとしてさらに輝きを増してきそうだ。(次号に続く)